いま保育で何が起きているのか 6つの流れで整理しました
待機児童は減ったと思ったらまた増え、過疎地では定員が埋まらない。指針は「遊び」を学びとして説明する方向で見直され、0〜2歳は働いていなくても園に通えるようになりました。12月には性犯罪歴の確認が始まります。いまの保育の大きな流れを6つに分けて、関係する記事への入口をまとめました。
テーマ / 保育の中身・環境
保育所保育指針と幼稚園教育要領、環境の作り方、自由保育、非認知能力。
待機児童は減ったと思ったらまた増え、過疎地では定員が埋まらない。指針は「遊び」を学びとして説明する方向で見直され、0〜2歳は働いていなくても園に通えるようになりました。12月には性犯罪歴の確認が始まります。いまの保育の大きな流れを6つに分けて、関係する記事への入口をまとめました。
一斉保育の幼稚園から、遊びを中心にした幼稚園に移ってくると、同じところでつまずきます。コーナーを出しっぱなしにできない、全員に合う環境が作れない、ケガが心配で止めてしまう、部屋が散らかる、何を足せばいいか分からない。一斉保育で身についた感覚とどこがぶつかっているのかを整理して、明日できることと、受け入れる園長・主任ができることを書きました。
一斉保育の幼稚園から自由保育の園に移ると、「これって放任じゃないの?」と感じることがあります。「自由保育」と呼ばれる園にも、環境を整えている園とそうでない園があり、環境がなければ遊ばせているだけになります。一斉保育で使っていた製作や絵本や手遊びは、そのまま保育室の環境にできます。明日の朝からできることを書きました。
環境が大事だとはよく言われますが、具体的にどうすればいいのか。保育所保育指針の解説は、コーナーの仕切りは背の低い安定した家具で、保育士から全体が見えるように、圧迫感を出さないように、と書いています。玩具の選び方から動線、長時間いる子の居場所まで、原典から並べました。
保育所保育指針、公定価格、制度そのもの。この3つは別々の場所で決まっています。指針を議論している16人、公定価格を審議する34人の名簿を見て、法律の条文まで遡って整理しました。現場の人は入っているのか、意見はどこで出せるのかまでまとめています。
一斉保育の園から自由保育の園に移ると、何をすればいいか分からなくなることがあります。これは本人の問題ではありません。幼稚園教育要領解説は教師の役割を5つ挙げ、保育所保育指針解説は援助の種類を並べています。国自身が「ただ遊ばせているだけでは教育は成り立たない」と書いていました。
東京都が、園の探究活動に1園あたり150万円を出しています。補助率は10分の10で、園の持ち出しはゼロ。新規で入れるのは今年度が最後です。中身を読んだら、要件が9項目にわたって具体的に決められていました。そして都が業者に名指しで釘を刺しているところがあります。
研修でも園内でもよく聞く言葉ですが、国の資料を数えてみると、ほとんど使われていませんでした。しかも国の研究機関は「能力」という言葉自体を避けています。引っかかるのは、あなたの理解不足ではありません。
前の記事では「非認知能力」という言葉を調べました。今回は「伸ばす」のほうです。国の報告書は、関係があることと伸ばせば効くことは別だと書いていました。しかも引っ込み思案の子に強く働きかけると逆効果になり得る、とまで書かれています。では何が効くのか。
保育所保育指針の改定に向けた審議が、取りまとめ案の段階まで進んでいます。中心にあるのは「遊びの深まり」という言葉。記録と振り返り、ICTの使い方、0歳児からの見方まで、現場のやり方に関わる内容が並んでいました。誰が議論しているのかも含めて整理します。
こども家庭庁が令和9年度の概算要求を公表しました。総額は過去最高の7兆7436億円。報道では総額と自殺対策が中心ですが、資料には保育所保育指針の改定や、保育士の給与に関する政策目標など、現場に関わる項目が入っています。まだ決まっていない部分も含めて整理します。
不適切保育は保育者の言葉づかいの問題として語られがちですが、ある研修では「環境は第3の保育者」という切り口が使われていました。環境構成の話と、不適切保育防止の話がつながる視点を紹介します。