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休園は誰がいつ決めるのか 千葉市の基準を読みました

対象は千葉市の保育園・認定こども園などです。ただ、休園の決め方はどの自治体も似た形なので、自分の市の基準を確かめる材料として読めると思います。

9月6日(日)の夕方、千葉市が市内の園に「翌7日は臨時休園」と連絡し、約5時間後にそれを取り消しました。市のページにこう書かれています。

9月6日(日)15時ごろ、7日(月)は臨時休園となる旨をご案内しましたが、再度協議の結果、臨時休園基準に基づき、7日6時時点の状況により判断することといたしました。この度はご迷惑をおかけしてしまい、大変申し訳ございません。

「臨時休園基準」という言葉が出てきます。その基準が公開されているので、読んでみました。

休園は3つのどれかに当てはまったとき

千葉市の通知(令和8年5月29日付)にはこうあります。

原則として、午前6時の時点で、下表1~3のいずれかに該当する場合に、臨時休園とします。(一時預かり、休日保育も同様)

その3つがこれです。

基準出すのは休園の範囲
1特別警報(大雨・氾濫・土砂災害・高潮・暴風・暴風雪・大雪・波浪)気象庁原則、市内全園
2避難情報(緊急安全確保・避難指示・高齢者等避難)千葉市全域なら全園、一部区域ならその区域の園だけ
3JRの全線計画運休(実施中、または朝の通勤時間帯に実施予定)JR原則、市内全園

判断の時点が「午前6時」と決まっているのがポイントです。前日に決める仕組みにはなっていません。

もうひとつ、間違えやすい注意書きがあります。

「警戒レベル○相当」の表記は、市が発令した避難情報ではありません。休園基準とは異なります。

天気予報で「警戒レベル4相当」と出ても、それだけでは休園基準に当たりません。市が避難情報を出したかどうかが基準です。

前日の判断は、基準の外でした

こう読むと、6日15時の一律休園は基準に沿ったものではなく、5時間後に基準どおりの運用へ戻したということになります。市が「臨時休園基準に基づき」と書いているのは、そういう意味です。

なぜ前日に決めたのかを、市は公表していません。 ページにあるのは経緯と謝罪だけです。

背景として確かなのは、その直前に千葉市で豪雨の被害が出ていたことです。市のサイトには「【千葉豪雨】床上浸水された方への支援」が9月4日付で掲載され、罹災証明書の交付や災害ごみの案内も出ています。被害が出た直後だったという事実は、市のサイトから確認できます。

7日の実際はこうなりました。

本日9月7日は、洪水浸水想定区域及び土砂災害警戒区域に避難指示が出ている(6時時点)ことから、対象区域に該当する園は休園となります(略)また、区域に該当しない場合においても、休園となっている園もございます

6時時点で避難指示が出ていたので、基準2に当てはまりました。ただし避難情報は区域ごとに出るものなので、休園になったのは対象区域の園だけです。市内全園ではありません。

前日に連絡された一律休園と、基準どおりに動いたときの範囲は、ここで食い違います。基準に沿って判断すると、そもそも全園休園にはならなかったことになります。

そのうえで、市は区域外にも休園した園があったと書いています。前夜にいったん休園の連絡を受けていれば、職員の出勤や給食の手配は動いています。一度動かしたものを、朝までには戻せないということだと思います。市も理由までは書いていないので、そこは推測です。

解除されても、その日は休園です

基準には「その後どうなるか」まで書かれていました。ここは知っておくと予定が立てやすくなります。

状況どうなるか
休園決定後(6時以降)に基準に該当しなくなったその日は休園のまま。 午前の早い段階で解除されても
6時を過ぎてから基準に該当した原則、そのまま開園
6時の直前まで該当していた原則、通常開園。ただし受入体制が整うまで開園が遅れることがある

表の1つめは覚えておく価値があります。午前中に解除されても、その日は休園のままです。 2つめも意外かもしれません。6時を過ぎてから避難指示が出ても、原則として園は開いたままです。ただし園長の判断で動けるようになっています。

状況に応じて家庭での保育が困難な児童の受入れを実施します。ただし、保護者の安全に配慮した上で早めのお迎えを依頼する、避難情報に応じた避難行動をとる等、園長等が適宜措置を講じることとします

3つめについては、園向けの通知にこう書かれています。

開園が遅れる場合は、保護者に「○時から開園」できることを連絡し受入準備ができ次第速やかに開園してください

休園でも、保育料は減りません

保護者向け通知にはっきり書かれています。

保育料及び給食費の取扱いについて 原則として、日割り計算や減免対応は実施しません

臨時休園は災害対応なので、利用しなかった日があっても保育料は変わらない、という整理です。

連絡は「園から」来ます

周知の流れも決まっていました。

千葉市からのマチコミメールは、登録された各園代表者の方にのみ送信します。保護者の方には、各園から直接、ご連絡ください。

市から保護者へ直接は届きません。市 → 園代表者 → 保護者、という順です。園長の携帯に休日・夜間でも届く形で登録することになっています。

今回、園に連絡が来てから訂正が入るまで約5時間でした。その間に園は保護者へ連絡しているので、訂正も園から出し直すことになります。

明日、確かめられること

千葉市の方に限らず、自分の自治体で確かめられることがあります。

  1. 自分の市の休園基準が公開されているか。 千葉市は保護者向けと園向けの通知を両方PDFで出しています。「◯◯市 保育園 臨時休園 基準」で探せます
  2. 判断が何時になっているか。 千葉市は午前6時です。前日に決める市もあります
  3. 自分の園が避難情報の対象区域にあるか。 千葉市は洪水浸水想定区域と土砂災害警戒区域の一覧をPDFで公開しています。ハザードマップでも確認できます
  4. 休園の連絡が誰から来るか。 千葉市は園経由です。園の連絡網に自分が入っているかを確かめておく
  5. 休園時の保育料の扱い。 千葉市は減額なしと明記されています

基準そのものは、平時に読んでおかないと当日は読めません。大雨が来てから探すものではないというのが、今回いちばん実感したところです。

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